会社から転勤の内示が出て単身赴任が決まると、住まい探しと同時に頭を悩ませるのが「家電をどう揃えるか」という問題です。
新婚や独立での新生活とは違い、単身赴任は数年単位の期間限定であることが多く、フルセットで気合を入れて家電を選ぶ必要はありません。
このサイトでは、単身赴任・二拠点生活における家電選びを、最初の判断基準からレンタルサービスの比較、新品・中古の使い分け、帰任時の片付けまで、順番に整理していきます。
最初のテーマは、赴任が決まった直後に考えておきたい「最初の判断」についてです。
1. 「フルセットで新生活」という発想を一度手放す
結婚や独立で新生活を始める場合、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・炊飯器・掃除機などをひととおり新品で揃えると、合計で十万円前後、こだわればそれ以上になることも珍しくありません。
しかし単身赴任の場合、この「フルセット新調」の発想をそのまま持ち込むと、費用面でも荷物量の面でも過剰になりがちです。

単身赴任は「期間限定の仮住まい」という前提に立つと、家電選びの答えが変わってきます。
数年後には引き払うことが前提の暮らしだからこそ、「その期間、そこそこ快適に過ごせればいい」という割り切りが選択肢を広げてくれます。
2. 単身赴任の家電、選択肢は主に3つ
単身赴任先の家電をどう用意するかは、大きく分けると次の3つの選択肢に整理できます。

- 買う:新品または中古の家電を購入する
- 借りる:家電レンタルサービスを利用する
- 持っていく:自宅で使っていた家電を運ぶ、または実家などから借りる
どれか一つに決め打ちする必要はなく、家電の種類ごとに選択肢を使い分けるのが実際には現実的です。
例えば冷蔵庫・洗濯機はレンタル、テレビは実家の予備を持ち込む、といった組み合わせも十分にありえます。
3. 選択肢ごとのおおまかな費用感
3つの選択肢を比較する土台として、それぞれのおおまかな費用感を押さえておきましょう。
製品のグレードや業者・時期によって幅はありますが、目安としては次のように整理できます。
| 選択肢 | 費用感の目安 |
|---|---|
| 買う(新品) | 冷蔵庫3万〜6万円程度、洗濯機3万〜5万円程度 |
| 借りる | 単品で月額1,000円台〜2,000円台、セットで月額3,000円台〜6,000円台程度 |
| 持っていく | 輸送費用は抑えられるが、大型家電は運送業者への依頼費用が別途発生することがある |
いずれも業者・時期・製品グレードによって変動する目安である点には注意してください。
契約や購入の前には、必ず各社・各店舗の最新情報で確認する必要があります。
このおおまかな費用感を踏まえたうえで、次に紹介する3つの視点で自分の状況に当てはめて考えていきましょう。
4. 判断のカギになる3つの視点
どの選択肢が合っているかは、次の3つの視点で考えると整理しやすくなります。
- 期間:赴任期間がどのくらい見込めるか、まだ分からない状態か
- コスト:初期費用だけでなく、トータルで見た負担はどうか
- 手間:荷造り・搬入出・処分にどれだけの手間がかかるか
なぜこの3つの視点が重要なのか、もう少し掘り下げておきます。
「期間」を最初に考えるべき理由は、レンタルの月額料金が積み重なる性質上、赴任期間が長くなるほど新品購入との差が縮まっていくためです。
「コスト」は初期費用だけでなく、月々の支払いを想定期間分だけ掛け合わせた総額で比較しないと、判断を誤りやすくなります。
「手間」については、見落とされがちな点として家電リサイクル法があります。
エアコン・テレビ・冷蔵庫冷凍庫・洗濯機乾燥機の4品目を処分する際は、品目ごとに数千円程度のリサイクル料金に加えて、収集運搬料金も別途かかる仕組みになっています。
レンタルであれば契約満了時にこの処分の手間・費用がまるごと不要になるため、「手間」の視点にはこうした処分コストの違いも含めて考える必要があります。
これら3つの視点は、次の記事で詳しく解説する「4つの判断基準」の土台になります。
それぞれの視点を具体的にどう当てはめて考えればいいのか、順を追って見ていきましょう。
5. この章、そしてサイト全体で扱っていくこと

第1章では、この記事に続いて「買う・借りる・持っていく」を判断する具体的な基準や、赴任期間別の考え方、家電レンタルという選択肢の基本的な特徴を見ていきます。
続く第2章では家電レンタルサービスを業者別に比較し、第3章では新品で揃えるべきもの・中古で十分なものを整理し、第4章では単身赴任生活のあるあると帰任時の片付け方まで扱っています。
単身赴任の家電選びは、正解が一つに決まっているわけではなく、赴任期間や予算、荷物量によって最適な組み合わせが変わってきます。
まずは「フルセットで揃えなくていい」という前提を持つことが、無理のない選択への第一歩です。
次の記事では、「買う・借りる・持っていく」を判断する4つの具体的な基準を見ていきます。
なお、この記事では扱わなかった通信回線・Wi-Fi環境の選び方は、単身赴任先のネット回線・Wi-Fi環境、期間限定ならどう選ぶべきかでまとめています。
次に読むべき記事
- 次の記事:➔ 「買う」「借りる」「持っていく」を判断する4つの基準


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