単身赴任先での家電選びを考えるとき、避けて通れないのが「自炊するか、外食中心でいくか」という判断です。
この判断次第で、必要な調理家電も、月々にかかる生活費もまったく変わってきます。
今回は、赴任期間中の食生活を「外食中心」「自炊中心」「半自炊」の3パターンに分けて、費用感を大まかに試算してみます。
1. 何と何を比べればいいのか
自炊と外食を比べるとき、つい食費だけを見比べてしまいがちですが、実際にはそれだけでは正確な比較になりません。

自炊には食材費に加えて、調理家電の初期費用、ガス・電気代の増加分、そして買い出し・調理・後片付けにかかる時間コストもかかります。
2. 外食中心で暮らした場合の目安
外食中心の生活は、1食あたりの単価が高くなりやすい分、調理家電への初期投資はほぼ不要になります。

昼食を外食またはコンビニ弁当(700円前後)、夕食を定食屋やチェーン店(800〜1,000円前後)で済ませ、朝食を軽食かコンビニ(300円前後)で済ませると仮定すると、1日あたりの食費は1,800〜2,000円程度、1ヶ月では54,000〜60,000円程度になる計算です。
これに加えて、外食が続くと栄養バランスが偏りやすい、休日に開いている店が限られるといった不便さも出てきます。
3. 自炊中心で暮らした場合の目安
自炊中心の生活は、食材費そのものは抑えられる一方、どこまで調理家電を揃えるかで初期費用が変わってきます。
最低限の調理家電で自炊する場合
電子レンジと電気ケトルだけを用意し、冷凍食品やレトルト、カット野菜を活用した簡易的な自炊であれば、調理家電の初期費用は1万5千円前後に収まります。
食材費は1食あたり300〜500円程度に抑えやすく、1ヶ月の食費は27,000〜45,000円程度が目安になります。
フル装備で自炊する場合
炊飯器・フライパン・鍋・調理器具一式まで揃えると、初期費用は3万円前後まで上がりますが、その分、食材費は1食あたり250〜400円程度までさらに抑えられる可能性があります。
1ヶ月の食費は22,500〜36,000円程度が目安になり、外食中心の場合と比べると、月あたり3万円前後の差が出てくる計算になります。
ただし、この差額を実感できるようになるには数ヶ月かかるため、赴任期間が数ヶ月程度と短い場合は、初期費用を回収しきれない可能性もあります。
4. 「半自炊」という現実的な落としどころ
平日は外食・コンビニ中心、休日だけまとめて自炊するという「半自炊」も、単身赴任者に選ばれやすいスタイルです。
電子レンジと炊飯器程度の最低限の調理家電があれば、休日に作り置きしたおかずを平日の夕食に回すこともでき、食費は月40,000円前後に収まりやすくなります。
完全に自炊する自信がない場合でも、この形なら無理なく食費を抑えられる可能性があります。
5. 4パターンをまとめて比較する
ここまでの内容を、初期費用と1ヶ月の食費の目安で並べると次のようになります。

| スタイル | 調理家電の初期費用 | 1ヶ月の食費目安 |
|---|---|---|
| 外食中心 | ほぼ不要 | 54,000〜60,000円 |
| 自炊(最低限) | 1万5千円前後 | 27,000〜45,000円 |
| 自炊(フル装備) | 3万円前後 | 22,500〜36,000円 |
| 半自炊 | 1万5千円前後 | 40,000円前後 |
こうして並べると、外食中心と自炊(フル装備)の食費差は月3万円前後になることが分かります。
ただし調理家電の初期費用を考えると、赴任期間が数ヶ月程度なら回収しきれない可能性がある点には注意しておきましょう。
6. 判断のポイントは「赴任期間」と「料理への抵抗感」
自炊にどこまで力を入れるかは、赴任期間の長さと、そもそも料理をすること自体への抵抗感の2軸で考えると判断しやすくなります。
赴任期間が1年以上見込まれ、料理自体は苦にならないという場合は、フル装備の自炊を検討する価値があります。
逆に赴任期間が数ヶ月程度、または料理にあまり時間を割きたくない場合は、半自炊か外食中心を軸にした方が、初期費用の面でも無理がありません。
自炊と外食のどちらが得かは、単純な食費だけでなく、調理家電の初期費用と赴任期間のバランスで決まります。
短期間なら外食・半自炊、長期間なら自炊という大まかな目安を持ちつつ、自分の生活スタイルに合わせて調整するのが現実的です。


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